猫に小判、あるいは豚に真珠

僕は現在PCを2台所有している。長年愛用している自作デスクトップPCと、大学入学に合わせて買ったノートPCの2台だ。デスクトップはHDDやメモリをやりくりして使ってきてはいるものの、そろそろ不満を感じ始めるようになった、というくらいだ。特にMMOやFPSなど処理の重いゲームや動画作成作業などはしないのでCPUやグラボ周りに問題はなさそうだが……やはり長年使ってきてるだけあってPCが年老いてきているように感じる。そろそろOSをかえるくらいはしてもいいかもしれない。

最近そういったようなPC周りの環境について考え始めると止まらなくなってしまう。タイトル通り、僕のような半端物があれこれねだったところで上手く使いこなせず金を無駄遣いすることになるのが関の山だが夢を膨らませる分には自由だろう。



「化け物とは最大の褒め言葉」
まず今ある環境を出来る限りよくしたい。最近動画をよく見るが、動画どころかネットサーフィンをするだけでもchromeが応答無しになる始末。恐らく僕自身の使い方にも問題があるのだろうが、ユーザーの無茶に対応できるPCでなければわざわざ自作までする意味がないとも思ってしまう。ブラウザのタブを同時に20個読み込んでも平気で動く程度でなければ満足できない。これはきっと……いや、ほぼ確実に贅沢な話だろうけれど、この贅沢が実現できればそれこそスキルアップに繋がるだろう。問題はその問題解決にソフト面でなくハード面からアプローチをかけようとしている点なのだが……一応PGorSE志望なのに。

と、いうわけでまず手始めにデスクトップ改良を提案。改良ついでにグラボかビデオカード(?)とか変換器なりなんなりを追加してもう一台ディスプレイを増やしたい。現状、縦型+スクエアのデュアル環境を使いこなせているかと言えば微妙だが、それでも欲しい物は欲しい。そもそも、使いこなせてない理由の一つが先述のマシンパワーの問題なのだ。ニコ動でBGMを流しながらネット辞書を引きつつレポートを書くとたまに固まるようなマシンでディスプレイを広げたところでたかがしれてるというものだ。

結論として、快適なPC環境にマシンパワーは必須である。

(「快適な」という言葉は扱われるPC側にとってはほぼ「スパルタ」か「無茶振り」だ)




「ノートはやはりSSD
次、ノートパソコンといつまでも有線LAN接続していることに耐えられない。さっさと無線LAN環境を構築したい。だがたかが1台のノートのために……という煮え切らない理由もある。現在使っているノートはレッツノート、いわゆるUMPCだ。普通、デスクトップを保有している人間がわざわざ購入するようなものではない、と買った後になって気がついた。もう少し安価で小型な、ネットブックあたりを買うべきだったろうに。しかしWindows7に触れることができたというのは正直良い体験だったと思う。いつまでもXPにすがりつく必要はないのだなと思い知らされた次第だ。……とはいってもそう易々とOSの書き換えなんて足を踏み出す気にはなれないけども。環境を一から作るのが面倒でたまらない。


環境を再構築する作業のめんどくささは間違いなくインストールを敬遠しがちな大きな理由の一つだろう。そういう人のために、と紹介されていたのがUbuntuだった。正確にはUbuntuなら大丈夫、くらいの話だったが……ともかく、UbuntuならwindowsほどOSのインストールに悩まされないですむということだ。現在Ubuntuはデスクトップで試しにデュアルブートしてみる、といった程度だがなるほど確かにこれは魅力的だ。試してみたいかもしれない。

だが、Ubuntuの魅力はやはり快適性だ。先程の快適なPC環境、というものにハード面ではなくソフト面からアプローチした結果、といっても過言ではないだろう。……と、いうことはUMPCはもちろん、僕が妄想してやまない化け物スペックのハイエンド自作PCなんかに入れるべき物ではないだろう。いや、入れるなら入れるでいいかもしれないが、もっと面白い使い方があるはずだ。

Ubuntuについての記事を読み続けていると面白そうな一文が目についた。「SSD換装ノートなら7秒で起動」これは……やってみたい。ぜひとも試してみたい。

そういうわけで、SSD換装に失敗しても平気なようにできるだけ安価なPC、ネットブックUbuntuを入れて玩具にしてみようと考えている。ちなみにSSD換装自体は保証期限が切れたらUMPCであるレッツノートの方でも試すつもりだ。




「憧れのMacbook
ネットブック云々はともかく、今のところWindowsLinuxの一種には触れている。となるとあとはMacさえ揃えば今メジャーなOSはいつでも触れられるということである。……が、そんなもの買ったところで用途がない。家ではデスクトップを使えばいいし、デスクトップが使えない時だってUMPCがある。外出先に気軽に持ち出したいけどUMPCだとちょっと……というのならネットブックを買えばいい。というか携帯をスマホに変えるのが一番現実的だ。玩具にするにしてもネットブックさえあれば玩具としては十分なはずだ。

それでも欲しいと思ってしまうからappleは恐ろしい!


正直あのデザインは反則だと思う。大学の食堂などでMacbookを使ってる人なんかを見ると「おおー」と思ってしまう。あの驚くべきほどの薄さは感動すら覚える。ネットでみかけた海外の有名なプログラマ達の写真は皆Macbookを使っていた。やはり、デキる人はMacbookなのか? そうなのか?

……落ち着こう。僕がMacbook(デスクトップやMacのOSにあらず。あくまでMac「book」である)を欲しいと思うのは明らかな物欲のなせるわざである。要するにマニア魂というか、コレクター魂というか、個人的にはブランド物に憧れる心境に近いのではないかと思っている。実際Macbookは高い。おいそれと手を出せるような物ではない。

けどやっぱり欲しい物は欲しい




一家に一台サーバ」
このまま妄想が実現していけば個人でいくつものパソコン端末を持つことになる。今使っているガラケー携帯だって今後機種変をすればスマホにせざるを得ないだろう。そういった時、最大のパフォーマンスを発揮するのがサーバではないだろうか。

正直なところ、恥ずかしながら僕はサーバと大規模ストレージ集合体の違いがよく分かっていない。サーバというのは要するに大量のHDDを寄せ集めてそれを管理する制御装置として型落ちでもいいからPCを24時間点けっ放しにすればそれでいいのではないかと思っている。PCを点けっぱなしにすることに抵抗があるようならそれ専用の装置を用意してやればいい。ともかく、常時引き出し可能な共用ストレージ、24時間体勢の別電源外付けHDDデータベースのことだろうと思っている。
この理解が正しいのかどうかについては大いに疑問が残る、というかすぐにでも確認をしたいところなのだが生憎とこんなことを聞けるような知り合いがいない。誰か答えてくれそうな人がいたらすぐ聞いてみたい所だ。

ともかく、サーバがこのようなものであったとして、利用する価値は大いにあると思う。
最初に述べた通り、今僕は2台のPCを持っているが……正直データの移動が面倒でたまらない。常に同時にPCを起動しているわけではないから、同期をさせようにも上手くいかない。かといって片方にのみ保存させておけば、わざわざそのファイルを開くため「だけ」にPCを起動させねばならない。これは面倒だ。PCを使う用途というのは「あのファイルを開きたい」がためではなく、「あれをしたい」がために切り替えるべきだと思う。そう言った意味で、24時間アクセス可能な保存場所は確保しておきたいと思うのが人情だ。

一般的にサーバの必要性を感じないのは、こういったことがそうそう起きないからだろう。そもそもPCを2台持ってる人なんて周りにそうそういないし……少数派であるのは間違いない。いや、しかしこれからの時代PCは一家に一台どころか一人に一台となるはずだ。そうなると家族共用のサーバは確保しなければならなくなる……と個人的には思っている。そのための予習として作ってみるのも悪くないかもしれない、と理由を更に後付けで重ねてみる。




「結局の所」
これまで散々と理由を挙げ連ねてきたが、要するには

 欲しいものは欲しい

のである。これが最重要にしてもっとも核心的な理由だ。
これら以外にも「OSはできるだけたくさん取りそろえてみたい」だとか「大学のサーバみたいに箱の中身は演算処理関連だけでHDDは全部サーバ」とか色々夢が膨らみ続けているのだが、既に書き上げたこれだけで相当量となってしまっているので今日の所はこれくらいにしておく。

蛇足ではあるが、奇妙なことにヘッドマウントディスプレイには興味が湧かないのが不思議でたまらない。それよりもアームでうにょうにょディスプレイを生やす方が楽しそうだと思ってしまうのだからやはり僕は末期なのだろう。