遅すぎるかどうかは――

帰省から下宿に戻ってきたが、「ハッカーと画家」は読み終えることができずに結局図書館へと返却してしまった。お金に余裕ができたらぜひAmazonマケプレで購入しようと思う。大学の図書館で借りるという手もあるかもしれないが、やはり自分の手元に置いてある方が気分がよい。
同時に読み進めていた「いかにして問題を解くか」もまだ終わっていない。長期休暇に入る前と比べれば随分と進んだ気もするが、それでも先は長そうだ。一番の難点は読んでいったとしてもあまり頭に入ってこないという点だ。この本を読み終えた時、どの程度の得るモノがあるか心配で仕方ない。

代わりと言ってはなんだが、トニー・ブザン氏の「ザ・マインドマップ」をつい先日読み終えた。

これから徐々に専門書・技術書の読書量が増えていくだろうから、効果的な記憶法・ノート術を模索した結果マインドマップがよさそうだということになった。そんなわけで地元の大型書店にて即金で購入してしまったのだが……この本はこんなに分厚くある必要があったのだろうか。下手なカルト宗教や幸運のお守りグッズの紹介を読んでいるような気分になった。技術的な点に触れられている部分はありがたいのだが、成功例や実証結果、参考研究などの逸話的要素が多すぎる。米国で行われた研究や世の資産家たちがどのようにして成功したかなどどうでもいいこちらとしてはうんざりする内容だ。大半の部分は読み飛ばしたと思う。

とはいってもマインドマップ、やはり一定の有用性は認めざるを得ないだろう。早速使ってみようということで、今回新たな書籍を読み始めてみた。「いかにして問題を解くか」で試してみてもいいのだが、半分以上読み進めてあり今もなお読書中の本で試そうという気にはならなかったので別の本を選んだ。今回初のマインドマップ読書法を試すのは「やさしいJava 第3版」である。

Amazonを見たところ第四版が出ていたのに驚いたが既に手元にあるので仕方ないと諦める。そもそもこの本は僕が大学へ進学する前、合格が決まった時期あたりに兄から譲って貰った本だ。実はその時一回読んでいて、やはりこの本も半分近く読み進めているのだがそこは許して欲しい。ぶっちゃけ「いかにして~」よりこちらの方がまだモチベーション維持できそうなのだ。ちなみに以前読んだ時は夏休みまでの間に大学の授業でやったこととほぼ同じ内容までしか進まなかった。残っている未読部分は後半、オブジェクトについて触れ始めたあたりからだ。

後期の授業を終えてから数ヶ月、ほぼプログラミングの学習をしておらず、ソースコードすらまともに書いていなかったためリハビリには丁度いいのではないかというのも狙いの一つだ。
あとはそろそろ何かひとつきちんとプログラミング言語を学び通しておきたい、というのもある。C言語は確かに授業で取り扱ったし、ある程度のことはできるようになったとは思うが……それでもやはり全然足りないのだ。「C言語が使える」とはお世辞にも言えないような、そんなレベルでしかない。ならJavaではなくC言語をもう一回やればいいではないか、と自分でも思うのだが、手元にこうした「読書」に適したプログラミング入門書籍がこの一冊しかなかったのである。教科書は内容が短すぎたり解りづらかったり、プログラミング以外にも焦点が当てられたりとあまりプログラミングを独学するには向いていないような気がした。
あくまで、マインドマップ読書術のお試しなのだ。

――などと言っても読む前にマインドマップを書き、読み終えてから再び書くだけなので実際に読む作業は何も変わらないのだが。更に言うなら新年度の授業が始まるまであともう5日もない。兄は2週間ほどで読めると言ったが、僕にそれができるとは到底思えない。既に半分読み終えてるからあと残りの1週間分、投げ出さなければ半月ほどで終えられる……といいな。

今回こそは最後まできちんと読みおおせられることを祈りたい。