最近の興味、自作キーボードとか
生存報告くらいしておこうかということで最近vtuberと同じくらいハマっている自作キーボードについて。
キーボードのこだわり
はるか昔にFILCO MINILAを改造したことがあったが、キーボードをいじったりするのはそれなりに好きな方。
しかし、世間のErgoDoxブームやLet's Splitブームをよそ目に今まであまり自作キーボードに手を出そうという気はしていなかった。ErgoDoxの親指キーはちょっと気になっていたが、値段もそれなりにするしまぁいいか、みたいな。それよりもむしろTwiddler3のほうが気になっているくらいだった。
それが3月末辺りくらいから急激に自作キーボード欲が湧いてきた。テスターを買ったり自作キーボード同人を購入したり。
(ちなみにブログで触れたことはなかったが、このときは自宅ではesrille初期タイプ・職場ではHHKBを使っていた)
Dactylを知る
どこで見つけたのかすっかり忘れてしまったが、Dactylキーボードを作っている記事を見かけた。以前からKinesisは触ってみたいなと思っていたのと、それを分割・ケースの3Dリモデル・ファームウェア書き換えなど自作ならではの様々な要素カスタマイズできそうだということが心に留まった。これは作ってみたい。
だがビルドログを見たところ、明らかに難易度が高そうだ。はんだごても持っていない初心者にいきなりこれは無理だろう。どうしたものか。手始めに一回は皆が作っていそうな簡単なものから始めることにしよう。
Helixチャレンジ
Dactylの練習に何を作ろうかと悩みながらキーボー道の記事などを眺めて情報収集をしていたところ、Kailhのロープロファイルスイッチが気になってきた。通常のCherry軸より薄いのに押し心地は変わらないらしい。
このロープロファイルスイッチを使ったキーボードを自作できないか、ということですぐに見つかったのがHelix。見つけた当時は売り切れていたがGW前後で販売再開したので即予約した。会社に先人がいたのであると便利な必要キットを尋ねて買っておく。自作キーボード用具が一気に増えた。
ロープロファイルスイッチを触ってみたかったので注文時には3種頼んだが、実際の配置は赤軸を中心とした。冒頭にあったテスターもいろいろ触った結果、どうやらリニア軸系が好みのようだ。
土日に他の方のビルドログを参考にしながら、悪戦苦闘しつつも組み立てあがった。
詳細なビルドログは他の記事を参考にしたほうが速いので、とりあえず詰まったポイントだけ述べておく。
スイッチのはんだはみ出さないようにするのが地味にシビア
一応公式ビルドガイドにも書いてある。が、写真もなく、初心者すぎて「パッド」も「ブリッジ」もわからなず途方にくれていた。
狭いところは隣のパッドにブリッジしないよう気をつけて下さい。
ビルドログ記事を読んだりして気づいてハンダを付け直したが、わかっていても難しい。はるか昔に授業でやって以来のハンダ付けで結構苦労した。
windows環境でファームウェア書き込み色々とめんどい
ファームウェア書き込みにはGUIのqmk_toolboxかCUIでqmk_firmwareを使う必要がある。端的に言って両方うまくいかなかった。キー配列を書き換えたかったので当然後者を使う必要があるのだが、ビルド自体はうまくいくのにその後の書き込みができない。
仕方なくqmk_toolboxで書き込もうとするもエラーが出て進まない。エラーでググると既出のバグらしく、PRもマージされている。
だがこのマージ内容は2018年5月時点で最新のリリースに含まれていない。自前でビルドするにはVSが必要になる。そこまでやるのは流石にめんどうくさかったのでAVRDUDESSで書き込むことにした。
というわけで完成。(写真のキートップは仮置きの図)
職場で使っている。新しいキーボードの、それも今までと異なる形状ということで、最初は慣れなかったが段々と慣れて使いやすくなってきた。椅子の肘掛けを使えるのが良い。
いくつかのキーの反応が悪かったり、キー配置が気になったりで持ち帰ってるうちに一回壊れて途方にくれた。片手のキーだけしか反応しなくなってTRRSジャックが逝ったかと色々考えていたが、なんてことはないProMicroを止めるスプリングピンが浮いていた。他にもハンダ付けが甘いのかキートップを外そうとするとスイッチが浮いたりして色々危ういが、普段使っている分には問題なさそうだ。
次はDactyl
実はHelix製作前からDactylのパーツを注文していた。
海外のショップへ別々に注文する必要があるので注文自体もめんどうくさいし、到着までにかなり時間がかかった。shapeways、digikey、aliexpressを使った。この辺はきちんとしたビルドログを書くときに正式にまとめる。
とりあえず余っていたキースイッチ(実は足りていなかったので買い足した)をはめてDactylがどんなものかを確かめる。キートップも足りてなかった。
既にこの時点で判明したことだが、手前の角(キートップがないあたり)が手にあたって邪魔になる。どうも形状が手に合わないようだ。
さっそくDactyl-ManuFormのケースを注文した。
HHKBメンテ
冒頭で少しだけ触れたがHelixをビルドするまで職場ではHHKBを使っていた。このHHKBは友人から中古で安く買い取ったものだが、それだけにキーの反応が少し悪い。左SHIFTが押し込むと返ってこないことがある。
Helixに乗り換えるからいいかと長らく放置していた。ある日、社内slackのキーボードチャンネルで「スムースエイドが余っているから、誰か欲しい人がいたらおすそ分けするよ」というのを見かけた。スムースエイドというのを知らなかったので詳しく話を聞くと、まさに古くなったHHKBのような、反応の悪くなったキーを復活させるための潤滑剤らしい。早速分けてもらって塗る。
HHKBの分解方法を探してもみつからなかった。試した結果、すべてのキートップを外して、さらに基盤と分離させた状態で表側からスイッチの押下部を押し込むと外れた。キースイッチ側(写真でティッシュの上に乗っている部分)とキーボード側の両方に二度塗りをしていく。
塗ったばかりなのでまだ打鍵感の違いはわからないが、これで左SHIFTも復活することだろう。
次のキーボード
作りかけのDactylと、これから届くDactyl-Manuformを夏休みあたりに作ろうと思う。Helixとちがってこちらはビルドログがまだまだ少ないようなので(できれば)ブログ記事にしたためたい。