個人用の日記を非公開はてなブログからObsidianへ移行した

はてなブログは1アカウントで複数ブログを作る事ができる。無料版だと3個までブログが作れる。実はこの機能を使って非公開にしたブログを別に作り、そこへプライベートな内容を含んだ日記を今まで書いていた。

非公開ブログで日記を書く

日記を書くツールとして様々なものがあるなかで、何故その手段を選んだかというと「PC・スマホ両方で書きたい」「日記はブログという形式の方が書くにも読むにも便利そう」「リンクや写真を貼ったらいい感じになって欲しい」といったところだった。

 

実際、出先で電車を待つ間の暇な時間とかにもスマホでぼちぼち書いていたし、時には気まぐれでスマホで撮った写真を載せたり調べ物のリンクを貼ったりもしていた。

 

だが、この方法には大きな問題があって、本家ブログであるこちらに誤爆してしまう事故が何回か起きていた。プライベートな日記ということで年収とか仕事に関する事などかなりパーソナルな内容も書いたりしていたので、誤って公開していたことに気がついて後でヒヤリとすることもあった。

いつかなんとかしようしようと思って月日が立ち、日記を5年くらい書き続けた。そうして昨年12月、何度目かわからない誤爆をやってついに移行を決意した。

日記ツールの検討

移行にあたって今後どこに日記を書くかを検討した。自分が使ったことがあるものや、最近流行りのノート用ツールを含めると大体候補はこの5つ。

Keepは日記よりも更にミニマムな用途、付箋の代わりにしようと思っていたので除外。なんなら今Keepにあるちょっと長い文章とかもどこかに移したい。皆がきっとツイートの下書きでやっているような、買い物リストやほんのちょっとした覚え書きだけにしておきたいと常々考えていた。

DropboxPaperも、今のところ使い方は2種類のみで、勉強用読書ノート(スクショ画像含む)とリンク集(OGP展開を重視)のためだけに使っている。こちらに移すのも悪くはないが、Dropboxは無料アカウントだとアクセスできるデバイスは最大3台だった気がする。

今自分が扱っている情報端末はWindowsデスクトップ、Androidスマホx2、Androidタブレットの4つくらいだが、将来的にはもっと増えるかもしれないし、MacOSiPhoneでのことも考えておきたい。

 

そういうわけでNotionかObsidianかScrapboxのどれかにしようということになった。最近流行りだし。この辺のツールはいつもはてなブックマークで話題になっている印象がある。年末にも話題になった記事があった。

anond.hatelabo.jp

それぞれのツールを軽くググって色々調べてみたが、結構特色が違う。ともかく、今回は非公開な個人的な内容を書き貯めたいということなので、公開や共有と親和性が高いものは除外していく。そう考えるとObsidianが一番良さそうに見えた。とりあえずObsidianでやってみることにする。不満があったり問題が出たりしたら、そのときはNotionかScrapboxへ移行すればいいだろう。

移行の作業

はてなブログに書いてあった日記をエクスポートする。

以前やったことがあったのでそういう機能があるのは覚えていたが、エクスポートした文章データがMovableType形式だったというのを忘れていた。よしなにパースするライブラリが見つからなかったので、仕方がなく自分でPythonスクリプトを殴り書いて1記事につき1 Markdownファイルへ吐き出す処理をした。

これが意外とめんどくさい。いくつか課題があった。

  • 自分がこれまでやってきた日記の運用にブレがあった(主に記事タイトル)
  • MovableType形式は記事本文がHTMLなのでよしなにMarkdown化する必要があるが、改行がだいたいうまくかない
  • 本文へ自動で入れられたはてなキーワードのリンクが入ってる

HTMLからMarkdown化するのにはmarkdownifyが便利だった。

github.com

Obsidian準備

Obsidianの方はGoogleDriveにVaultを置き、Vault内のディレクトリ構成を整えた。大体ObsidianのAndroid連携についてググるとこの方法がヒットする。Syncも検討したが、今まで無料ではてなブログに書いてた日記を移行したら$8/monthかかる、というのはちょっと踏ん切りがつかなかった。


ディレクトリ構成は整えるとは言っても今のところ大雑把に5つしか用意していない。

  • Asset:画像ファイルなどの置き場
  • Diary:日記置き場、新規ファイルは"Diary/YYYY/MM/YYYY-MM-DD" に作られる
  • Document:ある程度構成が固まった文書の置き場
  • Inbox:日記以外のファイルを作る時はまずここにできる
  • Template:文章のテンプレ置き場

ドキュメントアプリの好みによってはディレクトリ構造が嫌だという人もいて、そういう人には大体Scrapboxが人気なのだが自分はディレクトリを整えるのはそこまで嫌いじゃない。ただ、Obsidianも本来はディレクトリよりはリンクやタグによる構造化を主体としているはずなのでどうやっていくか、まだまだ試行錯誤していこうと思う。

 

また、プラグインも入れてみた。とりあえずAuto Card LinkCalendarFolderIndex など。最初、Emacsキーバインドがないか探してEditor Commands Remapも試したが、なんかそこまでキッチリEmacs化できなかったのでやめた。VSCの方はEmacs拡張をいれてるが、Obsidianでは普通に書こう。

 

Obsidianは他にも色々機能があるのでCANVASとかタグ付けとかグラフビューとか試していきたい。