買ってでも苦労はしろというが

以前よりなんとかしたいと思って調べていたことが上手くいったのでここに書いておく。
ubuntuで「これができたらもっと便利なんだけどなぁ」と思ってはいたが、なぜかできなかった操作。

Chrome(or Chromium)でネットサーフィンしている時BackSpaceキーで戻る
・ノートパソコンについているタッチパッド操作のon/off切り替え

両方共ショートカットに関する設定だ。
まず前者について。Windowsであったら手軽に行っていた「戻る」が、ubuntuではわざわざAlt+←を押さなければならなかった。これは非常に面倒だ。そもそもネットサーフィンの最中はキーボードではなく主にマウスやタッチパッドといった矢印ポインタでの操作を主にしていた。ブラウザ上の「戻る」ボタンはウインドウ左上にあるが、ubuntuではそこにポインタを持っていくとUnityのLauncherが出張ってきてしまう。このせいで「戻る」を押すつもりがDashを起動するハメになったことが一度や二度ではなかった。この問題を解決するため真っ先にショートカットキーが思い浮かんだが、Linuxにおける「戻る」は先ほども述べたとおり、Alt+←だ。わざわざ「戻る」ために両手を使わなければならない。

そこでubuntuは設定を変えれば独自のショートカットキーを作れるということだったので、なんとかしてBackSpaceにAlt+←を割り当てられないか探してみた。すると救いの手は意外なところからやってきた。なんとChrome拡張機能の中にBackSpaceを「戻る」に設定するLinux用のものがわざわざ作られているらしい。早速追加して設定らしき箇所をチェックしてみたところ見事BackSpaceで「戻る」ことができた。
正直今までの苦労はなんだったのだろう、という気もするが思い通りの操作ができるようになるというのは喜ばしいことである。


次、タッチパッドのon/off切り替えについて。
Emacsのtutorialで練習しているとき、どうにも困ったことがあった。ubuntuを入れているのはacerのASPIREoneというノートPCなのだが、スタンダードポジションに両手を置こうとすると親指がタッチパッドに触れてしまうのだ。それだけならなんとか気をつけるようにすればよいのだが、Emacsのいつもと違う特殊なキーバインドに慣れるために練習をしていると気を抜きがちになってしまう。多少ポインタが動くだけなら問題はないが、間違えてクリックしてしまうとカーソル移動が面倒になってしまう。一応パネルを叩いてもクリックしないよう設定はしているのだが、どうしてもCtrlキーを押さなければならないEmacsでは、ノートPCの端にあるクリック用ボタンを間違えて押してしまうことがある。
こういった必要に迫られて、なんとかしてタッチパッドのon/off切り替えをショートカットで設定できるようにしたいと感じるようになった。実際googleで検索してみればすぐみつかった。どうやらshという拡張子のスクリプト?なるものを作らなければならないらしい。なんとなくその存在は知っていたものの、自分で書いたことはなかったため適当にみつけたものをコピペしてテキストファイルに貼り付ける。それだけでは拡張子が.txtのままなので.shにリネームして保存した。
検索でヒットしたサイトの情報によれば、このファイルを「システムの設定」→「キーボード」→「独自のショートカット」にて作成する際コマンドの欄で指定すればよいらしい。どのキーに割り当てるかはショートカット名の右側をクリックして「新しいショートカット」と表示されている間に押せばよい。
だが、ここで障害が発生。なぜかエラーがでてくる。


「 (/home/-----/bin/toggle-touchpad) を実行する際にエラーが発生しました。
これはキー (Mod4+Z) にリンクしています。 」

このために長いこと悩まされ続けてきたのだが、先ほどそれが解決した。
てっきりこれはショートカット設定側で起きたエラーだと思い、必至にショートカット編集についての情報を検索していたのだが、探しても探してもでてこない。大体こういったエラーが発生するときはエラーメッセージを検索キーワードにすれば対処法などがわかるものだが、今回のエラーは得られる情報などほとんどないため役に立たない。それどころかそもそもショートカットの一覧といった情報は見つかるのに独自のショートカットを割り当てる操作についてはほとんど見つからない。(検索方法がまずかったのだろうか?)
そこで考え方を変えて、shの方から原因を探ることにしてみた。すると原因がすぐにわかった。スクリプトファイル(拡張子shのファイル)の設定がまずかったのだ。具体的には、スクリプトのプロパティ、アクセス権タブのプログラムとして実行可能にチェックを入れていなかった。このため、ショートカットに設定してもアプリケーションとして認識されずにエラーを返してきたのだろう。

と、いうわけで今回一挙に二つの便利で強力なショートカットを得ることができた。
ひょっとしたら解っている人間からすれば当たり前の知識だったりすぐに解決できる問題だったのかもしれないが、久々に苦労した気がする。解決の瞬間に小さくではあるけれどガッツポーズを思わずとってしまったほどだ。しかし僕がそんな経験ができるのはもはやパソコンをいじっている時だけだったりするから、やはりパソコンいじりはやめられない。